【SAJ:1級不合格の巻episode 4 勇気を出して】2020/02/18

 コブバーンの練習はリフトで上がる毎に行います。
この日、コブバーンは1本しかなく、それも結構深くえぐれています。
受講者のほとんどが、コブのボトムにスキーのテールからバックしながら横滑りをするような感じで滑ります。
所謂「ズルズルドン」というヤツです。これでは、点は出ませんと言われました。
 アタシはトップから突っ込んで回せるので問題ありません。
コブの練習を始めて間もなく、一緒にリフトに乗り合わせた女性の受講生
ヘルメットにゴーグルとオレンジ色のウェアを纏っているのでお年は分かりませんでしたが、70歳に近いとか・・・
70歳に手が届こうというところで1級に挑戦するんですから、「名誉1級」とか上げたいです。
(L:女性、A:アタシ)
L:「あれぐらいお上手にコブが滑れればいいですけどねぇ」
A:「でも、コブ以外がボロボロですから」
L:「でも、凄くお上手だから大丈夫じゃないですか。コブは結構練習されたのですか」
A:「今シーズは今日で3日目、去年は滑りませんでした」
L:「エーッ!それであんなに滑れるんですか。どうやって練習するんですか?」
A:「YouTubeとか見ましたね、殆ど役に立たないですけど、稀に『これやってみよう』とか、いうのがあると覚えておいて次に試してみるとか」
L:「なるほどねぇ。なんか、イイ作戦あれば教えてください」
A:「コブの一番上から降りるとき、スキーのトップを下に向けて突っ込むんです」
L:「おーっ怖!」
A:「思い切って突っ込むと案外安定して落ち着くんです。トップが雪に付いていた方がコントロールしやすいんですかね」
L:「思い切ってトップを下に向ける。勇気を出して」
A:「そうです。あとは走り込みです」
L:「走るなんて無理です。もう70歳に近いんですから」
A:「少しずつでもいいから走ると体幹が強くなって色々できるようになります」
L:「勇気を出してトップを下に向ける。来年やってみます!」

 その次のコブの練習で、先生が滑ったあと、皆さんがアタシの方を観ています。先ほどの女性から何か聞いたのでしょうか。
アタシに何か言って欲しそうです。
「コブのトップに着いたら勇気を出してトップを下に向ける」と、言うと、皆が「ワハハハ(そんなのできないわよ!)」と笑います。
 これから少し経って1日目の講習はオシマイ。
アタシは「八ヶ岳ロイヤルホテル」に泊まることになっているのでバスの送迎を待ちます。
未だ時間があるので、同じリフトをもう一度上がってからゴンドラで頂上まで上がって1本滑ってから帰ります。
へ続く


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