【義父の話⑤】 ― 2024/01/23
義父の容態もそれなりに安定しているとのことなので安心していた。
私も久しぶりに病院に義父の顔を観に行ってきた。横になっては居るものの、なるほど意識は確りしている。
翌日、妻が病院に行ったところどうも具合がよろしくない。熱が有るらしい。
それまで割と安定していたこともあり、病院側も気づかなかったのかも知れない。妻が「熱が有ると思う」というと看護婦さんが熱を測ってくれたのだが、「熱高いです」だけで何度だったか言わない。
その日は解熱剤を投与してくれたという。 妻もそのままいつもどおり夕方に帰宅。
ところが、夜になって病院から電話。
「すぐに来て欲しい」とのこと。妻は妹にも電話をして22時過ぎに車で病院へ。
血圧が40まで下がってしまったらしいが、昇圧剤で、140ぐらいに持ち直した。
酸素吸入はしているので、酸素濃度は100と安定しているが、脈拍も早く熱は依然として高い。
色々調整してくれて、血圧は105-65と安定したように見えるが薬で調整しているのだろう。
義父は目を開けて、何か言いたそうにしているが言葉にはならない。
一応、安定した様を確認し、妻と妹を病院に残して帰宅
【義父の話⑥】 ― 2024/01/23
朝になって妻から連絡。血圧は低いけど割と安定しているとのこと。と言っても、数字上の話でいぜんとして酸素マスクを付けて点滴を続けている。話もできない状態まま。
私は家で仕事。
12時少し前に妻から連絡
「だめだった」
【義父の話⑦】 ― 2024/01/23
原因は誤嚥性肺炎
食事ができないままに体力がなくなり、消化器官から腸で養分が吸収できずに逆流。その中に含まれていた菌が身体に回って発熱からの肺炎みたいな説明を医者から受ける。
急に寒くなったタイミングと重なり葬儀が混み合っているとのこと。暫くはドライアイスを入れた状態で霊安室におかせて貰う。
葬儀は故人の希望で身内だけで行う。
墓地は家から車で20分ほどのところにあり、10年以上前に70歳で他界した義母が眠っている。
霊安室はその墓地のすぐ隣なので、霊安室に行ったついでに母のお墓参り。
なぜか、義母が微笑んでいる絵ばかりが浮かぶ。
「お父さん、遅かったじゃない!」とか、言って喜んでいる様子しか想像できない。
あわせて、義父もニヤニヤしている絵が浮かぶ。
【義父の話⑧】 ― 2024/01/23
我が家はプロパンガス。都市ガスが未だ来ていない。プロパンガスの業者もいくつかあるが、義父は頑なにS社を利用し続けた。何度も他のガス業者が、勧誘に来たが義父は耳を課さなかった。私は直接聞いたことはないが「オレの目の黒いうちは他には鞍替えしない」とか。家族もそれはどうということもなく受け入れたが、義父の居ないところで「都市ガスこないかなぁ」という話はでた。
結局、理由は聞けなかったが、義父はもしかすると都市ガスがきてもS社のプロパンガスの利用に執着したかも知れない。
ところが、義父が亡くなった翌日。我が家のポストにチラシが入り。我が家の近くまで都市ガスを引く工事が近々行われるという。
付きましては、お近くにお住まいの方で都市ガスを希望される方はいらっしゃいますか?という内容だった。
もちろん、大賛成だったが、なぜ、このタイミングで?
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