【江ノ島+tufoがやってきた】2018/10/02

 14時過ぎてから江ノ島へ・・・
今日は火曜日だというのにお休みを頂いています
 昨日の17時過ぎに新潟から帰ってきました。
帰ってきたらwiggleから荷物が届いていました。
中身は、tufoのチューブラー3本
 太目のタイヤが流行っている今日このごろ。
敢えて21Cです。
 安い割にはシッカリしていて「邪道汁」が注入できるようにコアも抜けます。
 12Barまで上げられて、中国、台湾ではなくチェコ製です。
果たしてどんなもんだか・・・・
 「村上トライアスロン2018」のお話は、オイオイ

【村上・笹川流れトライアスロン③:勇気ある決断】2018/10/03

   少々、時間の遷移が面倒なことになってきているけど、チャント付いてきていますかぁ?
つまり・・・
1.25日に自転車を発送し、
2.台風24号が来てレースそのものがボツになる可能性「大」のまま29日に現地に向かう
3.現地(白新線:村上駅)に着くと、直ぐにレンタカーが利用できないのでタクシーで選手登録に向かう
.ここで、当日のレースは距離を半分にしたスプリントディスタンスに変更成ったことを知る
5.選手登録と説明会を経て再度タクシーでレンタカーを借りに行く
6.レンタカーやのオネェちゃんの対応にイライラしながらもレンタカーで明日のスタート会場を観てから旅館に向かう
まぁ、ざっとこんな処です。
でだ。。。
 スタート会場から旅館までは距離にして約12キロ。
普通なら、どーってこと無いのだろうが、アタシは車の運転が好きじゃないのでとても長く感じる。
 自転車でも十分走れる距離なのだが、本番前にパンクでもしたら目も当てられないのでそれは無い。
 それでも16時ごろには宿に到着。
宿は、スタート会場の最寄駅「村上」から新潟方面に少し戻った「坂町」という駅の近く。
 もちろん会場に近い宿が良かったのだが、何処も取れない。
話によると、参加者は宿を去るときに「来年もよろしくお願いします」と、言って帰ってゆくというのだから、アタシなんか一生泊まれないことになる。
 宿には既に自転車が配送済みなので、先ずは組み立てるしかない。
 この時点でも、未だ、「明日のレースは開催されないだろうなぁ」と思っている。
大会のHP(ホームページ)には、定期的に打ち合わせをする旨が書かれているが、その打ち合わせの結果がどうなったかは書かれて居ない。
そもそも、あまり力の入っていないHPだから充てには成らないのだが、天気予報やらなんやらを見ていると、なんだか、天気が持ちそうな気配。
 アタシの中で、「エッ、やるの?もう、スイッチ切っちゃったんだけどなぁ」的な・・・
宿の玄関の軒下を借りて自転車を組み立てます。

 順調に組みあがったら、ノンヘル+サンダルのまま、宿の前の道路で試走。オーケーオーケー。
出来上がった自転車を車に詰め込んで宿に入る。
 なんだか、いつの間にか心太のようにレースに参加する方向で事が進み始めてる居る気がする。
しょうがないので、レースに向けて準備をする。
ウェットスーツ、ゼッケン、ウェア、シューズ、ゴーグル等など
 今回は、新たな試みとしてバイクの給水用ボトルを持ってこなかった。
その代わり、ハイドレーションパックなるタンクを小さなリュックにつめて背中に背負いそこからチューブで給水するのだ。
こうすればバイクに乗りながらいちいち体制を変えなくて良いので非常に効率が良い。
 ちょっと、待て・・・
通常40キロのバイクであれば、約1リットルくらいの水が欲しい。
ところが、今回は天気もそれほど暑くならないところに持ってきて距離は22キロと短い。
時間にしたら、無給水でいけるのでは・・・・
 ということで、今回特別に用意したハイドレーションとリュックのセットは持たないことにした。
 更に、「22キロなら、まぁ、パンクもしないだろう。」と、いうことでスペアタイヤや工具も一切持たないことにした。
どうだ、ワイルドだろぅ?!
つづく:【村上・笹川流れトライアスロン④:眠れない夜】

【村上・笹川流れトライアスロン①:サイは投げられた。が・・】2018/10/03

 宅配業者の規定がこのタイミングで改定された影響を受け、自転車の送料も結果値上がりすることになった。
 これまでは「サイクリング大和」なるサービスを利用するとそれなりの値段で送れていたのだが、これもサイズの規定が厳しくなり、アタシの自転車用のバッグでは利用できない。色々検討した結果、西濃運輸の自転車輸送サービスを利用することにした。

 これは、ネットで申しも込めるし送料もそのまま支払うと取りに来てくれるので、サービスとしては申し分ないのだが、如何せんお高い。
 アタシの住む神奈川から新潟までの往復で約一万円弱。まぁ、背に腹は変えられないので、やむなく「ポチ」
 これに加えて、往復の新幹線と在来線で、約二万円。レンタカーだの、不本意ながらも使わざるを得なかったタクシー代が一万円。宿泊(二泊)が一万五千円
大会のエントリー費が二万円。
 コレだけで七万五千円の散財である。
七万五千円で、2.5時間のレース。
 まぁ、トライアスロンなんてものに脚を突っ込んでしまった男の宿命として真摯に受け止めるしか無い。
 この自転車を発送したのが九月二十五日。
 ところが、発送してまもなく、強力な台風二十四号の直撃で、レース開催はほぼ絶望。
 しょうがない。送ってしまった荷物の回収に行くしか無い。
 ところが、不思議なもので、走れないと分かってしまうと、気楽なものでそれほどガッカリすると言うより、どこかホッとした感がある。
 ともあれ、一応、レースの支度をして、九月二十九日の朝八時ごろ予定通り家を出る。
 東京駅から新幹線にのり新潟で白新線に乗り換える。
 新潟駅では、同じ大会に参加者する人がチラホラ。中には大きな自転車ケースを引きずっている人もいる。
 定刻通り十三時過ぎに村上駅に到着。
 解っていたのだが、ここから、登録会場までの脚が無い。
 レンタカーをケチって安い業者を選んだまでは良かったのだが、その事務所が遠い。
とてもスーツケースを引きずって歩ける距離じゃない。
 とりあえず、十四時からの説明会に参加しなくてはいけないのでタクシーを使う。
この説明会と同時に選手登録を行うために「ふれあいセンター」なる施設に行かなくてはならない。
 まぁ、説明会など出なくてもあまり困らないのだが、説明会に出たかどうかをチェックするので出ないわけには行かない。(「これに出ないと走らせてやらない」と、脅されている)
 選手登録は腕にマークのバンドを巻いてもらいゼッケンやら参加賞のTシャツやらを受け取る儀式。
この後、再度タクシーでレンタカー事務所に向かいレンタカーをゲット
 村上駅の前にはニッポンレンタカーがあったので、ここで借りれば遥かに効率が良かったのに、全く無駄が止まらない。
 レンタカー事務所で車を受け取ったのだがカーナビが付いていない。
 オネェちゃんに付けてくれるように頼んだのが、モタモタしてて一向に付く気配がない。
 自分でやろうかと思ったけど、その前に短気がしゃしゃりでて断ってしまった。
 そのまま、レンタカーで、まずはレースのスタート会場の下見に向かい、旅館に向かう。
つづく:【村上・笹川流れトライアスロン②:マークをマークせよ】

【村上・笹川流れトライアスロン②:マークをマークせよ】2018/10/03

 早くも、話は前後するのだが、大会のホームページに選手のリストが掲載された。
 ここの大会は所謂、ウェーブスタートで、全体を六つのブロックに区切り四分間隔でスタートする。
リストを見ると、年齢の若い人がはじめの方のブロックにいる。
 アタシみたいなのはどうやら高齢者扱いで、第五ブロックからのスタート。
 因みに第五ブロックにはリレーのグループも含まれ、最終の第六ブロックは女性だけの集団(アマゾネス)
シーサー
 どういう基準か分からないが、アタシの前の第四ブロックにも同じ年代か、それ以上の人も居る。事前申請したタイムで、「コイツ遅いから後ろ」ってな判断で後ろのブロックに回されてしまったのかも知れないとか、ちょっと面白くない。
 プールで泳いでいたって、滅多に抜かれることないのに、舐めやがって・・・
 ところが、リストを眺めていると、アタシの少し後ろにMark,Sなる外人の名前が見つかった。
「コイツ・・・・見たことある」そう思い、石垣島トライアスロンのHPに飛んでそこにあるリストを見てみると・・・うーん、アルアル。あるではないか、Mark,S。
しかも、前回のチャンピオンとか・・・
 コイツと一緒のブロックであれば、味噌っかす扱いされたわけではないな、文句ない。
それどころか「ヒョットして案外、早い選手を密かにまとめたグループなんじゃないかぁ」なんて、例の楽観癖が顔を持ち上げる。
と、いうことはコイツをマークしていれば、自動的に上位を狙えることになる。
 コッチは完全なダークホースなんだから、ランの最後にスプリントかまして、アッサリ抜いてしまえば表彰台の一番高い所に・・・なんて・・・
 そうなると、想像力は一気に膨張して、インタビューされたらなんて答えようかとか・・・妄想は限りなく膨らむのであった。
 実は、あとで解ったのだが、このMark,Sはワールド・チャンピオンシップの日本代表として、世界中の大会を駆け巡る強者だったのだ。
 そんなこととはつゆ知らず・・・
 なんて、妄想を膨らませながら、鼻歌交じりに明日の準備を進めるのであった。
つづく:【村上・笹川流れトライアスロン③:勇気ある決断】

【村上・笹川流れトライアスロン④:眠れない夜】2018/10/03

 まぁ、どうでもいいから端折るけど、この宿、飯がうまい。ボリュームもある。
 流石に、スタート地点から離れているので参加者はほとんど居ないが、それでも2人組と現場で作業する職人風のグループが泊まっていた。
 まぁ、それほど豪華、という訳ではないが、流石米どころ、飯が美味い。ご飯をオカズに飯が食えるくらい美味い。自ずと、おかわりも進む。2杯3杯は当たり前。
 ところが、朝食が出ない。
 いや、もちろん頼めば出してもらえるのだが、朝は七時からじゃないと朝食は出せないという。
仕方ないので、自分で朝食は用意しなくてはならないのだが、聴いてみた所、コンビニは車で行かないといけないらしい。
 車の運転は嫌いなので、教えてもらった近くのドラッグストアに行ってみる。
 残念ながら、オニギリは無かったのだが、アンパンを三つ買っておいた。これが、明日の朝食になる。
 これ以外に、スポーツ羊羹、補給食のジェルが三つと500ccのスポドリが二本。後は、明日の朝、途中のコンビニで必要なもモノは買えばイイ。
 必要なものは、さっさと車に詰め込み、早めに寝ることに。
 ところが、夜中にお腹が空いて目が覚めてしまった、さんざん考えた挙句、アンパンをひとつ食べてしまった。しかし、ソレくらいじゃ収まらず、スポーツ羊羹とジェルもひとつ食べてしまった。
 このままだと、食べ物をすべて食べ尽くしてしまいそうなので、スポドリで、お腹の中のアンパンを膨らませ、且つ食べ物のことは考えないようにして眠る。
 なんだか、上手く寝付けないまま六時前に目が覚めてしまった。
 とりあえず天気予報と大会のHPをチェック。
 大会のHPは以前としてかわりばえしない。つまり、「開催」おまけに、少し前は土砂降りだった天気予報も午前中は持つことになっている。
 こりゃぁ、大変なことになったぞぉ・・・と、言うかコノ後に及んでも、未だスイッチを入れずに居るアタシ。
 なんだか、この緊張感が、空腹を忘れさせてくれたのか、朝はアンパン一個でなんだか、胸がいっぱいになってしまった。
 とりあえずテーピングして着替えて、少々早いのだが、七時前に出発する。
 あー、だんだん、憂鬱になってきた。でも、此処まで来てしまったらしょうがない。いや、未だ中止になるかも知れない。
 今年の石垣だって、着替えてバイクもセットして、スタートを待っている状態から中止になったんだし。
 そうこうしている内にスタート地点に到着。
 すでに駐車場には車が溢れている。まぁ、駐車場が無いという事は無いのだろうが、遅くなるとだんだん条件が悪くなる。アタシはスタート地点から歩いて五分ほどのところに駐車。
 なんだか結局昨夜はよく寝たんだか寝れなかったのかよくわからない。
でも、そんな事言っていられない。
なんて言っても、天気は問題無さそうだし、雰囲気が完全に盛り上がってしまってる。
 こりゃ、イヨイヨ腹をくくるしか無さそうだ。
つづく:【村上・笹川流れトライアスロン⑤:北の湖】

【村上・笹川流れトライアスロン⑤:北の湖】2018/10/04

 「北の湖」は金沢を舞台にした井上靖の名作
 それにしても、アタシには友人が居なければ知人も居ない。周囲をみるとみんなニコニコ話しながら楽しそうに準備をしている。
 それでもアタシにはここでヤラなくちゃいけない重大なミッションがある。
「空気入れ」だ。アタシは、荷物になるから持って来ないで他人から借りることにしている。
「他力本願:浄土真宗」かどうか知らないが、見ると空気入れなんか、そこら中にあるので、気の弱そうな輩を見つくろって空気を入れさせてもらう。
 <やる気ない>とか、言いながら、こわごわスタートラインに近づいてゆくアタシ。
 スタート地点にバイクやらなんやらと荷物を運びこむと、更にドキドキしてくる。
マラソンだと、そんな事無いのに、トライアスロンは何度やってもダメだ。
 7時頃に到着してから、何だかんだモタモタしている内に8時。
 試泳の時間だ
 鉛色の空と海が、「始まっちゃうよ−、そろそろスイッチ入れないと」って言いながらアタシの方をみてる。
しかたないので、ウェットスーツを着て泳ぎに行く準備をする。
会場にいるスタッフの人に頼んでウェットスーツのチャックを締めてもらう。(S:スタッフ、A:アタシ)
A:「すみません、ウェットスーツのチャックを締めてください」
S:「あぁ、良いですよ・・・・キツくないですか?」
A:「キツイです。」
S:「・・・」
A:「ありがとうございました」
友達、知人の居ないアタシはコレを最後に宿に戻るまで誰とも話をしませんでした。
 今回は新しくかったウェットスーツ(安いッ!)
 これまでにプールで2回ほど泳いでいるので問題ないが、海でのデビューは始めてだ。
波も風もないし、塩水である分だけよく浮かぶ。
 ヘッドアップもプールよりやりやすい気がする。
<こりゃぁ、ひょっとすると、ひょっとするかもよ>なんて、一人でニヤニヤする。
つづく:【村上・笹川流れトライアスロン⑥:悪いが、未だ引っ張る】

【朝輪:30キロ+チューブラーのバッグ?】2018/10/04

 それほど、草臥れてるわけではないと思うのだが、起きられずに遅出
涼しくていい感じですが、こういう季節は余り続かないですぐに寒くなりそうな・・・
パンクしてしまった、チューブラー。
中身のチューブは治してスペアとして再利用。
外側で、バッグを拵えてみました。
 内側を作って、エンブレムなんかつけたら完成かな。
通勤用にするつもりで作ったけど、ちょっと変かなぁ

【村上・笹川流れトライアスロン⑥:悪いが、未だ引っ張る】2018/10/04

 試泳を終えて帰ってくると、アタシのバイクの隣に別のTTが掛けてある。
MERIDAの本格的なヤツ。<これ、結構高いぜぇ>
 一体、どんな奴が乗っているのか見ると、冴えないオヤジだったが、まぁ、金は持っていそうだ。
アタシのバイクの後ろには丁度ベンチがあって、おあつらえ向き座って過ごすには丁度いい。
 そこにMERIDAの友人みたいな別のオヤジがやってきて話しているのだが、金(gold)を何千万かで買って、グラム4円上がったから売って、いくらか儲けたとか億単位の金の話をしている。
 コイツには負けたくない。
 ここ、村上トライアスロンは、一般の部に先立ってエリート部門のレースが開催される。
まぁ、あたしだってある意味エリートなんだけど。
 このエリートなる連中は全日本のメンバーで、男子は9時40分、女子は9時50分にスタート
その後、一般の部が10時過ぎてからスタートしてアタシのスタートは10時36分
 まだ、だいぶ時間がある。
 チョイト見ると、例のMark,Sが居た。
背の高いアングロサクソン系だが、まぁ、若々しい訳じゃァない(アタシと同じ年)。で、痩せてる。
トライアスロンの猛者は案外ガッチリしているヒトが多いが、薄くて強靭は鋼を連想させる。
 彼を見ると、モット絞らなきゃなぁって思う。
 さぁ、いよいよエリート男子のスタートだ。
彼等は750メートルのスイムを約8分ほどで泳ぐ、ハッキリ言ってアタシの半分の時間だ。
 それに10分遅れて女子。
 アタシが10時36分のスタートだからエリート男子が出てから約1時間後のスタート。
 実は、アタシが泳ぎ終わる頃には彼等はもう、ゴールしてた。
<まだ30分もあるじゃないか>って残ったアンパンを食べてからもう一回トイレ。
スタート前なら、何回でもトイレに行ける自信がある。
 それにしても皆、なにそんなに急いでいるんだぁ・・・
 みんな、続々とスタート地点に向かっている。
あとで、気づいたのだが、スタート直後のバトルで、優位な位置を確保するためだったのね。
もう、完全にスイッチが入った、というか諦めた・・・俎上の鯉状態です。
つづく 【村上・笹川流れトライアスロン⑦:swim/アタシは悪くない】

【村上・笹川流れトライアスロン⑨:Run/無謀な選択】2018/10/04

 まぁ、swim、Bikeと散々な結果に終わったが、実はRunには少し自信があった。
が・・・・
 『【村上・笹川流れトライアスロン③:勇気ある決断】』とか、カッコつけたまではよかったのだが、Bikeを終えてRunが始まる前に、ペットボトルのスポドリをがぶ飲みした。
「美味い!」給水無しでBikeを頑張ったんだから文句ねーだろーぐらいの勢いというか、計量を終えたボクサーみたいに飲んだ。
 で、Runのスタート。
 直ぐにお腹が痛くなった。このお腹の痛くなり方は、明らかに一気に水を飲んで走り出したからだ。
 マズッ、失敗した。が、もう、遅い。
 それに、バイクの後半は調子が出てきて時速四十キロ近いスピードで走っていたのに、ランが始まると、とたんに時速10数キロまでに落ちてしまう。
 なんだか、自分がすごく遅い気がしてガッカリ。しかし、頑張らねば・・・・でもお腹が痛い。
うー・・・
 それでも、前に居る人はバンバン抜き去った。アタシから観ると、みんな殆ど歩いているようにしか見えない。
 お腹の痛いのを我慢しつつも、1キロ4分半をきるスピードで走っているとガーミンは言っている。
 エーホントなの?全然、そんなスピードで走れているとは思えないんだけどー。
 確かに、前に居る人は殆ど抜いた。一人だけ抜かれたのを覚えているが、それ以外は全員抜いた。
 後から記録を見ると、6キロチョイのランで百人ぐらい抜いている。
 今回はスプリントということで距離は短かったけど、それでもトライアスロンはそれなりにシンドイ。最初の1キロ、2キロ・・・1キロごとに標識が出てる。3キロの標識を見落として気付いたら4キロ。5キロを過ぎれば終わったようなもんだ。
 最後はどういう形でゴールするのか解らなかったが、気が付いたときにはゴールのゲートがあって、ラストスパートするまもなく終わってしまった。
 結局一時間半のレースだった。七万五千円で、一.五時間。時給五万円である。
 なんか、『ヤラレターッ』みたいな憔悴感は全く無いが、まぁ、ホットした。
 このゴールの周囲には食べ物や飲み物を用意してくれていて、選手は全てフリー。
話によると、ビールも飲み放題だと思ったが、ノン・アルが置いてあるだけだった。
 カレーも食べたかったけど、すごく並んでいたので止めた。結局、水だけもらって帰ることに。
 会場の近くに水のシャワーが用意してあるので、身体をそれで流して着替えてスタート地点に戻る。車にバイクを詰めて旅館にもどり、荷物を置いてからレンタカーを返却。
あー、めんどく臭い。

【村上・笹川流れトライアスロン⑦:swim/アタシは悪くない】2018/10/04

 エリート(アタシもある意味エリートなんだが)部門がスタートして一般の部は十時二十分に第一ブロックからスタートする。
十時を過ぎるとブロックごとに選手が集まりだして、ニコニコしながらも一ミリでも有利な場所を確保しようとしているのが分かる。
アタシは、<未だ三〇分もあるじゃねーか>って感じで、後ろの方に座っている。
 もう此処まで来てしまうと、中止になることなどない。それでも、スイッチを入れ遅れてしまった影響かなんだかノンビリ構えてしまっている。
 それでも心臓のバクバクするような緊張感は時間と共に高まってきて・・・あートイレ行きたい。トイレに入ってレースが終わるまで出てきたくない。って、そんな感じ。
 石垣でスタートしたときはガツガツと、前の方にシャシャリ出てスタート同時にダッシュしてグループの先頭を泳いだのだが、何だか控えめになってしまってる。年取ったのかなぁ。
 そうこうしているうちに第一ブロックがスタートした。。
第二ブロックは、四分後、四分開くと二〇〇メートル以上差が開く。これは結構良い。
 石垣は一分間隔だったから、すぐに団子になってしまう。石垣のスタートの時にはガツガツ前に出てスタート直後は先頭を泳いだのだが、なんだか普通にスタートしていきなり雑踏に巻き込まれてしまった。
 新しいウェットスーツも、よく浮かぶからヘッドアップがやりやすいとか、楽観的なイメージはスタートして五秒もしない内に何処かへ飛んでいってしまった。
 トライアスロンのSwimで気をつけたいのが、泳ぐ方向を間違えないこと。無駄な距離を泳ぐことが無いように、コースロープの横をそれに沿うように泳ぎたい。
 どうにかコースロープ沿いまでたどり着いたのだが、コースロープには派手なフロートが余り付いていない。タダの紐に近いので、コースロープを目印にすると言うより、コースロープを探しながら泳ぐことになってしまう。「イカン、コースロープが見えない」
 仕方ないのでヘッドアップで前方の折り返し地点の大きなフロートを目指すが、これも白くて見つけにくい。赤とか黄色とかにしておいてくれればいいのにぃ。
 あまり、バトルに巻き込まれて蹴られたりとかは無いのだが、どうも抜かれる方が多い。
 アタシがいる第五ブロックは黄色いキャップを被っている。その後ろの女性軍団は赤いキャップ。
 ターンしてしばらくすると、赤いキャップの選手がポツポツとアタシを抜いてゆく。
「あーもう、何よコレ!」
 遥か前方に見える白いヴイに向かって泳ぎながら、あー、やっぱり、オレ泳ぐの遅いわ。と、しみじみ実感する。
 この時点で、タイムは分からないが、どうみても抜かれる数のほうが多い。
 先月だってプールで一万メートル以上泳いでいるし、周りでアタシを追い越していく連中がアタシより練習しているはずなんかない。じゃぁ、なんで遅い。石垣を泳いでいるときはこんなじゃなかった。何が違うんと言うんだ!
 泳ぎながら、こんな事を考えている。
 <そうだっ!ウェットスーツが悪い>新しく、今回投入したウェットスーツがよくないんだ。石垣の時はロングジョンで泳いでいたが、今回はロングスリーブのフルサイズだ。
 そう言えば、泳ぎ終わったあと、どうにも肩周りが重い感じがした。うーん、ウェットスーツが悪い。アタシは悪くない。
 今まで着ていたロングジョンのウェットスーツは胸周りがきつくなってしまった。下北沢のショップは直してくれると言っていた、いくら位で直してくれるんだろうか。泳ぎながらこんな事考えている。
 ともあれ、速く泳げない理由は見つかった。しかも悪いのはアタシじゃなくてウェットスーツなんだから、次回頑張ればイイ。今回は仕方ない。
 こう考えると、機が楽になる。気を撮り直して最後のヴイを右折する。後百メートルほどで、ゴールか。
 結果、Swimには十六分もかかってしまった。
 石垣は千五百メートルを早い時は二十八分で泳いでいたのだから、その半分の距離なら十二、三分で泳げてよさそうなのだが、これは遅すぎた。
 ただ、泳ぎ終わってからウェットスーツの脱皮にやたらと手こずってしまった。ウェットスーツを脱皮するときはそのまま裏返しにして脱ぐ。普段は脱ぐにくいのだが、泳いでいる内に内部に水が入り、以外に簡単にツルリと脱げる。これはプールで泳いだ時に検証済みだった。
 ところが、足首が美味いこと抜けない。ツルリと行かずに随分と手こずってしまった。
 プールだと、一時間以上泳ぐので、ウェットスーツのなかまで十分に水が通るのだろうが、今回は十数分しか水の中に居なかったので足首まで水が回ってきていなかったのかもしれない。ウェットスーツ着る前に良く水を内側に回しておけばよかった。
つづく 村上・笹川流れトライアスロン⑧:bike/自分に優しいアタシ】