【ついに徳之島トライアスロンを制す?の巻】2019/06/26

 まずは、今朝の一枚
 今回の徳之島トライアスロンで、ついに年代別順位で過去最高の順位を記録しました。
 全体:約400人中、41位。
 年代別(●0歳代)で、記録上は7位なんだけど、アタシの前6人はバケモノですから、純粋なhuman beingとしてはアタシがトップということになりますかね。

『徳之島トライアスロン』のお話は、ここから始まります。(長いけど、皆最後までチャント読むように!)
そいじゃぁ行こう!
<出発>
 朝は8時頃とノンビリでイイわぁと、思っていたら、電車が満員で乗れない。
馬鹿でかい自転車引きずって満員電車に乗り込むほどの勇気ないです。
 早速予定外の出費で町田までタクシー。運転手さん、半分信号無視しながら飛ばしてくれて間に合いました。
 先ずは、鹿児島まで飛んで、バスを乗り継いで港に向かいます。
 鹿児島に来たの初めてだけど、知らない土地で普通に日本語で行き先をきけるってのはイイですな。
 フェリー乗り場の正面には桜島↓。(ここで、噴火したらそりゃぁダメでしょって感じです)
 フェリーの中はきれい
 2等はこんな感じです。
いきなり、酒盛り始めるグループがいたので頼んで別の部屋に替えてもらいました
 鹿児島から徳之島まで、18時間の旅です。
お気に入りの葉室麟さんの「散り椿」を読み終えてしまいました。
<徳之島>
 港に付くと、土砂降りです。
どうにか、バスで登録会場を経て宿に向かいます。
宿は、今年から新しくなったシングル・バストイレ・free wifi付きです。
少々狭いですが、まぁ快適です。
 この雨の中、どうなるかわからないですが、取り敢えず、自転車組み上げます。
お腹が空いたので、ホテルの食堂で、カレーライス(600円)です。
 13時過ぎから、自転車のコースを下見するツアーバスに便乗
明日は島をほぼ1周75㌔。そのコースをバスで走ります。
なんだか、最後の方で青空も見えてきて、なんだか明日は期待できそう。
このタイミングで、自転車の試運転も完了です。
 夕食はバイキングです。
結構いい感じで食欲をそそられますが、脂っこいものは避けた方が良いと言うことなので、心を鬼ににしてアッサリ系のものでお腹を満たします。
 昨夜はフェリーで寝付けなかったからか、9時頃に就寝。
ところが、4時頃に館内の放送で目が覚めました。
なんでも、大雨警報がでたとか・・・
<トライアスロン>
 それでも、明日の朝8時のスタートに合わせて5時に朝食に向かいますが・・・
この雨です。
「こりゃぁ、中止だな」
周囲の人たちも、「警報出てるのに、やりますかぁ?」
「ヤラないでしょ、普通」
朝6時に開催、中止の発表があるというのですが、一行にアナウンスがありません。
 風はそれほどでもないものの、相変わらずドシャ降り・・・
アタシはこの時点でスイッチを切ってしまい、そうそうに部屋に戻ります。
もう、やる気ないです。
 ところが、部屋の前の廊下で合ったご夫婦はチャントウェア着てらっしゃる。
「やるんですかぁ?」と聞くと・・・
「さぁ、でも中止のアナウンス無いですからねぇ・・・」
確かにヤラないとは言ってないなぁ。
でも、昨年中止になった石垣の方がまだマシだったような・・・
と、ここでアナウンスが・・・
「やります(ただしスイムは600㍍に短縮ですが)、バイク、ランは予定通り」
「やるんだぁ・・・」
「そうですね」
「なんだ、もうやる気なくなっちゃったんだけどなぁ」と、言いながら部屋に入ってまずはトイレ

 考えてもしょうがないまま、なんだか心太になった自分を自分で押し出すみたいな気分で、コンタクトレンズを付けます。(今回はガーミンが見えるように遠近両用のコンタクトレンズを用意しました)
その後、両膝をテーピングで固定してタイツ、ウェア、雨が降っているのでウェットスーツも着ます。
 今回はボトルは持たずにcamelBakのタンクを背負います。中にはアクエリアスを入れますが天気が良くないので1リットル。
サングラスもしません。
 ビニール袋にシューズやゴーグルなどを詰め込んで、雨の中を出発です。
靴は濡らしたくないので、サンダルのままバイクを押して会場に向かいます。

 会場でバイクをセットしますが、どうも気分が盛り上がりません。
それでも、周囲を見回しても中止になりそうな雰囲気はありません。
 隣でバイクをセットしている選手が、狭くてバイクがスムーズに出せないとか、文句言ってる。
「20秒引いてもらわなぁ、合わんぞコレ」とか・・・聴いているとイライラしてくる。
 そんなやつはホオっておいて計測チップをもらうと、ウェットスーツのジッパーを締めてもらって、形ばかりの試泳。
 今回は距離が短いため、100人毎に3分間隔でスタートします。
アタシは4番目のブロック。
 ここへ着て徳之島トライアスロンつながりのTさん、Mさん、Kさん達と合流。
 Mさんが言うには、「大阪からきたトライアスロン出まくってる人が、『この天候だと普通はやらない。流石、徳之島!』」とか・・・
急に仲間ができて少し嬉しい。

<スイム>
 そうこうしている間にスタート。
最初に飛ばして・・・周囲に誰も居ない。
と、思ったら、思いっきりとんでもない方向に流されていてコースから大分外れてしまった。
しかも、大雨で泥が海に流れ込んで、海は茶色くてよく見えない。
大きく頭を上げて目印のブイを探すと、かなり遠くにみえる。
「こりゃ、競技どころじゃないぞ。」と、慌ててコースに戻ることに。
ところが流れが強いのか、いくら泳いでもコースに近づいている気配が無い。
 優勝→入賞→完走→生還と目標が下方修正されていく感じ。
疲れているとかそんなの感じてる場合じゃなくて、ここで、遭難するわけには行かないって。
とにかく必死で泳ぎどうやら、コースに戻った。
 いつもなら、周囲の選手にイライラするところだが、今夏は周りに仲間がいる感じでホッとして嬉しくなる。
 少しぐらいぶつかったり蹴られたって、「大丈夫大丈夫」
それにしても600メートルがえらく長い。プールだと500メートルに10分もかからないのに。
結局、14分もかかってしまい、ガーミンによると1000メートルも泳いでしまったことに。

<バイク>
 水から上がったら、大急ぎでバイクへ
今回は落ち着いてウェットスーツを脱いでヘルメット、ゼッケンベルト、camelBak、シューズ。ガーミンもバイクにセットし直してスタート。
 いきなりの激坂を登ると、大雨の中をブン回す。
実際、スイムが遅かったので(多分400人中、200番ぐらい)前にはバイクがたくさん。
 ゼッケンを見ると300番台はアタシと同時にでた選手、200番台は3分間に出た選手であることが解る。
 この大雨のなか、やはり滑って転倒すのを警戒してか皆さん、抑え気味で走っていらっしゃる。
その中をDHバーを握って、『オリャァ−!』って・・
 徳之島トライアスロンは島をほぼ一周、完全道路規制している。
島のメイン道路を上下ともにトライアスロン用に規制しているから、車も対向車も来ない。両車線全面使って走れる。
 大体、左車線を走る方が多いので、右車線から思いっきり追い抜く。
 目に付くゼッケンは100番台やら、200番台。少しスイムの遅れを挽回したかな?

 昨日、フェリーで到着した亀徳港には、朝9時過ぎに船が到着するのだが、トライアスロンで道路が規制されているため、昼ごろまでフェリーで到着した人たちは身動き取れないと言うんだから、スゴイ。

 この雨を味方に付けたのか、サングラスもしてないのでレンズに水滴が付くことも無い。
また、camelBakのタンクも快適である。
 バックの中のタンクの底から生えているチューブを咥えて水分を補給するのだが、体勢も変えないでよいのでロスが無い。
 途中、スポーツ羊羹とゼリー1つを摂る。ゼリーは2つ用意しておいたのだが、途中で落としてしまったみたい。
 慎重に走るライダーをバンバン抜いて走る走る、雨雨フレフレである。
 途中、風が強くなりホイールが煽られて怖い思いをしたり、ペダルが埋まるほどの水たまりを何度も通過したりと、今回盛りだくさんであるが、なんか今日速い。
 水浸しであるにもかかわらず、自転車の電気系統も完璧に仕事してくれる。
 55㌔を過ぎた頃になると、周囲に誰も居ない状態が続く。ゼッケンも2桁や、1桁番台がチラホラ。しばらくすると、2,3人現れるが、それを過ぎるとまたもや一人旅。
 この後のランに備えて最後の方はスピード落としたけど、バイクで一気に60番台まで引き上げて、バイクゴール!
 バイクをスタンドにセットするが、周囲にバイクは全くと言っていいほど無い。
 ラン用のシューズを履いていると、テレビカメラとマイクをもった方が、「すいませんインタビューさせてもらっていいですか」だって。
 「レース中なので、これでも・・」とニッコリ笑ってお断り。本当ならギター弾いて歌ってやりたいぐらいなのだが。

<ラン>
 ランのスタート前にトイレに・・・
 知らないランナーと並んでオシッコ。
「あー、幸せ・・・」
「ホントですね」
 あとはラン20㌔。ガーミンもランにセットしてスタート。
ここのランは途中執拗な上りが続く。

 ボランティアの学生がエイドステーションの手前で・・・
「何が、欲しいですか?」
アタシが「水!」というと、大声で伝えてくれて速やかに水が渡される仕組み
「何が欲しいですか?」
「金(カネ)!」
「カレーですか?」

 このあたりまでは、キロ4分30秒から5分を切るペースで走れるのだが、ここへ着てガクッと落ちる。
それでも、雨が降っていて気温が上がらないため、ヨレヨレにならない。
 10㌔地点でスポーツ羊羹をゆっくり食べ、15㌔地点でウメたんを飲む。
ラスト3㌔くらいで3人ほど抜いたが、ランでは、ほとんど抜いた気がしない。(できれば、キロ5分を切りたかったが、5分6秒でラン:39位?)

 最後、ゴール前で一人抜こうかと思ったが、ゼッケンが100番台だったので彼の後についてゴール(41位)
 
 スイムの失敗が悔やまれるのと、ところどころ脚を温存して守りに入ってしまう自分に優しいところが出てしまった。
 でも、攻めていたら脚が攣ってしまったかも知れない。
それでも、これまでで一番チャント走れたレースだった。
<ウィニングラン>
 と、言うわけでは無いんだけど、アタシがゴールしてもまだ走っている人はいらっしゃる。
ここは、本当に応援が熱心で嬉しい。
 なんだかとっても嬉しかったのが、ゴールしてホテルに戻る時、バイクに荷物を積んでゆっくり走ると、沿道のみなさんが声を掛けてくれる。
 もちろん応援の皆さんはゴールを目指して走るランナー(反対車線)を応援するために出てきているのだが、レースを終えてホテルに戻るアタシにも「お疲れ様ー」と手を降りながら声を掛けてくれる。なんだか照れくさいのだがとっても嬉しい。ニッコリ笑って手を振って応えます。
 聴くところによると、翌日、島の小学校でランナーと小学生の交流会があるそうで、完走したランナーは彼らにとってヒーローだそうで、サイン攻めにあうとか・・・
 なんだか、雨の中ちょっと特別な大会でした。

 ホテルに戻って風呂に入る前に荷物の整理
今回は雨で大変なことに。
 ウェットスーツは風呂場に吊るして水を切ります。
そしてびっくりしたのが自転車
逆さまにすると、フレームの中から、かなりの量の水が出ます。
 コップ一杯は十分に。
やはり、BBに水抜きの穴とか、空けたほうがいいんじゃなかしら。
 結構時間がかかったけど、荷物も梱包したのでホテルの大浴場でゆっくりお湯に浸かってからビール・・・!

 このあと、「ドンちゃんパーティ」会場へ。
徳之島トライアスロンつながりのTさん、Mさん、、Kさん達と再度合流して乾杯。
 時計はアタシがこの中では1番早かったのだが、その次に早かったKさんが、
「この次は負けません」とアタシに。
なんか、ジーンこみ上げる嬉しさを感じました。

<沖永良部島>
 翌日はフェリーで沖永良部へ渡ります。
ここのきれいな海で泳ぐつもりだったのですが、あいにくの雨
写真↓じゃわからないでしょうがきれいな海です(ワンジョビーチ)
 せっかく、レンタカー借りたのですが・・・
 お腹が空いたので、何か食べたかったのだがお店が見つからない。
と、言うか人が居ない。ビックリするくらい静かです。
 結局することもないまま、空港でレンタカーを返して遅めのお昼とビール
 ところが、雨で荷物が水分を吸って重くなったのか、20㌔の制限を10㌔以上も超えてしまった。超過料金だけで4000円を超えてしまうと言う。
 ここで、沖永良部空港のおねえさんはクロネコさんに連絡して翌日伝票を買いて発送してくれるとか(半分くらいの料金で済むとか)
 荷物には汗と雨で濡れたままのウェアやら、ウェットスーツなどがびっしり。
南国を船で渡って数日後に神奈川に付く頃には美味しそうなキノコが中にビッシリ!
 鹿児島空港でANAに乗り換えてその日の内に帰宅
 面白かった。
でも、この雨でスマホが壊れてしまった。防水なんだけど、過信しては行けないそうです。
と、言うわけで写真が中途半端です。
 今年のトライアスロンは終了です。

コメント

_ しんぼみつよし ― 2019/06/26 19:06

お疲れさまでした!

荒天の中の完走凄いっす。
僕だったら初めのスイムで遭難してますね~。(笑)
いや~、本当に凄いですわ~♪

_ 猫のしっぽ ― 2019/06/26 23:09

 達成感を感じさせるレポートを見ると、やめられなくなる気持ちも分かります。いよいよ他の選手からマークされ出しますね。

なにはともあれ命がけのレースお疲れ様でした。

_ 優太郎左衛門 ― 2019/06/27 18:25

 しんぼさん、猫のしっぽさん、コメントありがとうございました。
10年目にして、やっと納得の行く結果が出ましたが、雨で気温が上がらなかったからかなぁ・・
天気がよかったらこうは行かなかったんじゃないかしらって・・・
 来年は宮古島(200㌔)に挑戦です。チョーセンの前にチューセンを突破しないと!

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